「この小松菜、元気があっておいしそうね〜」
「これうまいよー」
日焼けした顔に穏やかな笑顔で答えてくれるおじさん。
「じゃ、1つ下さい!」
「はい、ありがとう。」
ついこちらも笑顔に。
こんなやり取りをしながら、マーケットをゆっくり歩いて、気がついたら、新鮮な野菜や手作りお菓子、お惣菜などで袋が一杯になってしまいました。

ここは、月に1回代々木公園で行われている東京朝市アースデイマーケット。
曇り空にも関わらず、2月26日に行われたマーケットはたくさんの人でにぎわっていました。
有機農業一筋の農家さんや自然農法の農家さんたち、素材にこだわったパン屋さん、お菓子屋さん、ワイン、チーズ、雑貨、オーガニックコットン、ベジフードのケイタリングカーなど、たくさんのお店が出店していました。
どのお店も、こだわりがあり、商品への自信と深い愛情を感じます。
マーケットの醍醐味は、なんといってもお店の人とのコミュニケーション。
お店の方イコール生産者さんなので、様々な話を直接聞くことができます。
例えば、震災以降、食べ物の安全性が益々求められていますが、どこで、どのように作られたかなど、お店の人とのやり取りの中で聞けるのはとても安心なことです。
気になる放射能のことも、こちらのマーケットでは野菜類などしっかりチェックをしているので、心配であれば聞く事もできます。スーパーなどではなかなか聞きにくいのが現実かもしれません。
もちろん他愛もない会話ができるのも、うれしい。

311の大震災以降、至る所で「絆」という言葉を耳にするようになりました。
あの恐ろしく、悲しい体験は、私達が忘れていた「人と人とのつながり」の大切さを思い出させてくれました。
こうやってマーケットでおしゃべりをしながらゆっくり買い物をしていると、不思議と心が温かくなる気がします。
周りを見渡すと、お店の人とおしゃべりをしている人、商品を手に取ってゆっくり吟味している人、商品の裏話を真剣に聞いている人、それぞれがそれぞれのスタイルでゆっくり買い物をしています。
「また買いにくるねー」
「ありがとう!」
こんな会話が聞こえます。
少し前までは当たり前だったような風景。
丁寧に作られた商品を通して、作り手さんとわたしたちとのつながりを感じるマーケット。
このようなマーケットは今後益々必要とされていくことと思います。
東京朝市アースデイマーケット、直近では3月3日(土)、4日(日)井の頭公園で行われます。
詳しくはナチュラルクエスト「イベント情報」でご確認ください。