2月23日、第3回みなと森と水会議のプログラムとして開催された植生学の大家・宮脇昭さんの講演会に行ってきました。
[第3回みなと森と水会議
「森と水学2010 ~宮脇昭さん講演会~」
会場は、イベント情報でもたびたび登場している港区立エコプラザ。
東京都あきるの市の「みなと区民市民の森」の間伐材を内装に使った、大きなハコのような素敵なスペースです。
エコプラザ代表の池田さんの紹介でいよいよ宮脇昭さんが登場。
で、マイクを持ったその瞬間から、しゃべるしゃべる!
もう、なんというか思いが前のめっていらっしゃる、伝えたいことが宮脇さんの体の中で伝えられるのを待ちきれない!という感じです。
「60年の活動を90分で全部話すなんて無理!小手先のことは本を読めばいい。今日は哲学を理解して帰ってほしい、命を守る哲学を」(宮脇さん)
確かに、宮脇さんの経歴をすべて書くのはたいへんなこと。
簡単に言ってしまうと、宮脇昭さんはその土地本来の森を日本中、世界中に取り戻す活動をしている方です。
「宮脇方式」と呼ばれる独自の植樹法で今までに植えた苗の数、3000万本超!
宮脇さんはその講演の中で、ご自身が重要だと思っていることを何度も繰り返し口にします。
「本物は長く続かなくてはならない」
「現場、現場、現場!」
「人、人、人!」
そして、
「しいたぶかし(るい)!」
※カシはシラカシ・アラカシなど多種あるので正確には「類」がつきます
定期的な枝打ちや下草刈りを必要としない、その土地本来の木(=潜在自然植生)で森をつくる。
日本は大まかに4つに分類され、日本に住む人の92%が暮らす地域の場合は、シイ・タブ・カシ類の照葉樹林です。
それらの木は昔から火災や山崩れからわたしたちを守り、豊かな海をつくってきました。
しかし、今では本来の照葉樹林は潜在自然植生域のたった0.06%にまで減ってしまったそうです。
なななんと。
講演会は具体的な活動を紹介しながら進んで、豊島区や大島、ボルネオ、万里の長城、タイ、インドなど、小さなポット苗が力強く根付き枝を伸ばす様子がスライドで映し出されます。
その姿のなんとたくましく美しいことか。
電力や車なしでは立ち行かない現代の暮らしの中で、省エネやリサイクルの努力ももちろん大切ですが、「それだけでは足りない、引き算だけではなく足し算のアクションを起こさなくては」と宮脇さんは言います。
宮脇方式では1㎡あれば植樹可能。3本植えれば「森」、5本植えれば「森林」、庭に森がつくれちゃう。
好きな人、好きな場所を守るために自分の足元からはじめる森づくり、わくわくしてきませんか?
宮脇さんのお話が終わってから、活動をサポートしている毎日新聞の部長さんが挨拶してくれたのですが、「今やめたら他の新聞と同じ、本物は長く続かなくちゃ!」と宮脇さんにハッパをかけられていました。
ナチュラルクエストも本物になるべく、長あああく続けていきますよー!
宮脇さんがセンター長を務める、財団法人 地球環境戦略研究機関 国際生態学センター。
講演や植樹の情報も。
港区立エコプラザ


宮脇昭先生。マシンガントークです こうだったのが→ こうなりました!

館内。写真を撮らざるを得ないこのかわいさ、ペットボトルのふたにバジル 館内その2。深呼吸すると木の香りが体に満ちるー 森と水会議のシンボル、総スギの自転車。実際に乗ることができます