体験レポート|太陽光発電+蓄電池 見積もりシリーズ(2)
前回の記事で「東京ガスの太陽光発電」の申込みフォームから見積もり依頼をしたところ、屋根の状況がわかる図面を提出する必要があるところまで紹介しました。その続きです。
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屋根勾配が急だと対応できない場合がある
工事の見積もりに必要な設計図書はすぐに出てきた。屋根の様子がわかる箇所をスマホで撮影して、画面からアップロードするだけなので、思ったより簡単に完了。図面アップロードから資料作成に7日間はかかるというので、しばらく待とうと思っていたら、翌日には返信がきた。
しかし、その内容は期待したものとは違っていた。「屋根が急勾配のため対応できない」というのだ。
そういえば、家の屋根は傾斜(勾配)が急なほうで、図面を再確認すると45°ある。建てたのは30年くらい前になるから、その頃は太陽光発電はまだまだ黎明期、設計もデザイン優先で、パネル設置は想定外だったわけだ。
なんと、これからの時代に太陽光発電できないとは……。残念だが仕方がない。薄型軽量のペロブスカイト式の製品が改善されて、製品寿命が伸びれば設置も可能になるかもしれない。
その屋根に、太陽光パネルは置ける?
「対応不可」のメールをもらってから、少しだけ調べてみた。いったい勾配が何度までなら太陽光パネルを設置できるのか?規制があるのか? など。
屋根の勾配条件が太陽光パネルに与える影響は、「施工難度・安全性」と「発電効率」にわけられるらしい。
勾配がきつくなるほど、作業性が落ちるので施工のための足場工事や安全対策が必要になり、緩い勾配の屋根より工期も伸びるだろう。そもそも、太陽光パネルメーカーの設置条件を満たせるかどうかの関門があり、その次に施工会社自体の判断もある。
通常範囲の勾配ならば、まず誰もが気にするのはパネルの角度による発電効率の優劣だろう。日本の多くの地域では南向きで30度前後(5〜6寸勾配)が理想に近いと言われるのだが、約10〜50度の範囲なら、年間発電量の差はせいぜい数%レベルで、勾配の違いが電気代に与える影響は、一般の人が想像するよりも軽微なようだ。
勾配を4つのゾーンで整理する
| 緩勾配 | 標準勾配◎ ベスト | 急勾配(中) | 急勾配(強) | |
|---|---|---|---|---|
| 勾配の目安 | 2〜3寸 約11〜17度 | 4〜6寸 約22〜31度 | 7寸前後 約35度前後 | 8〜10寸 約39〜45度 |
| 発電効率 | 地域によっては十分。最適角度よりやや浅めだが年間発電量のロスは数% | 日本の多くの地域で”ほぼベスト”の角度帯。年間発電量も安定 | 北日本など一部地域ではむしろ理想角度に近く、発電効率面で有利 | 発電量自体は大きく落ちるわけではない |
| 施工性・安全性 | 雨水排水や防水の設計がシビア。屋根材や工法によっては専用部材が必要 | 施工足場も含めて作業しやすく、安全性と効率のバランスが良い | 勾配が増えるほど作業足場や安全対策が重くなる | 足場・安全器具が必須で、落下リスクや強風時のパネル荷重も大きくなる |
| 見積もりの通りやすさ | 対応メーカー・工法が限られ、業者によって「うちはNG」のケースも | ほぼすべてのメーカー・施工会社が対応しやすく、見積もりも通りやすい | メーカー条件としては「まだ範囲内」のことも多いが、会社のポリシーとして受けないところも | 「45度まで可」とする製品もあるが、対応可能な施工会社はかなり限られる |
※この表は、NEDO「建物設置型太陽光発電システムの設計・施工ガイドライン」およびJPEAによる解説資料をもとに要約したものです。実際の設計・施工にあたっては、各メーカーの施工要領書および施工会社の判断が優先されます。
レジリエンスを意識した小さな備えへ
しばらく、標準的な勾配の屋根を見ては「太陽光パネルが置けていいなあ」と羨望のまなざしで見てしまいそう。デザイン性よりもオーソドックスなものが、やっぱりいい、そんなこともつぶやきたくなります。
太陽光パネル設置の可能性も念のために調べつつ、とりあえずはポータブル電源や蓄電池に焦点を切り替えて、少しずつみていこうと思います。
近年は「レジリエンス」=不測の事態にも耐えられる、しなやかさ、強さ、という言葉もしばしば目にします。何でもあるのが当たり前という感覚に日々なりがちですが、小さな備えを気がついた時にしておきたいですね。
屋根の状況・補助金シミュレーションまでまとめて提案してもらえます。屋根の勾配によっては対応できない場合もありますが、まず確認することが第一歩です。
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